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霧ヶ峰 1925m (車山) アップ:2021.5.20
「気持ちのいい場所があれば寝ころんで雲を眺め、わざと脇道に入って迷ったりもする。〈中略〉
霧ヶ峰はその代表的なものの一つである。」 *深田久弥の『日本百名山』からの引用。
【5月下旬の霧ヶ峰】
△ 八島ヶ原入口にある立派な案内板。
△ 八島ヶ原湿原です。標高が1630m。5月下旬では、木は芽吹き初め、草はまだ枯れたまま・・。
△ 北アルプスの中核。穂高の山群と槍ヶ岳方面。残雪がたっぷり
△ 左の蓼科山から天狗岳へ続く北八ツの山並み。
△ こちらは南八ツの山並みです。丸みを帯びた北八ツの山と異なって、岩峰が多い。
△ こちらは南アルプスの北部の雄峰。
【7月の霧ヶ峰】
△ 八島ヶ原の周辺は花畑になります。
△ ニッコウキスゲの群落が目を楽しませてくれます。背後は乗鞍岳のスカイライン。
△ 霧ヶ峰の主峰・車山。夏リフトで楽々登れます。
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深田久弥は、なぜ霧ヶ峰を「日本百名山」に選んだのだろう。山らしい山はないし、最高峰の車山もリフトで登れるし、バス停から歩いても40分ほどで登れます。
八島ヶ原湿原や高山植物の群落、北アルプス・南アルプス・八ヶ岳の大展望があるといっても、深田自身が書いてあるように、「寝ころんで雲を眺め、わざと脇道に入って迷ったりもする」・・という山をどうして選んだのだろう。
著書『日本百名山』は、初版が1964年に発行されていて、当時はビーナスラインが開通してなくて、麓からかなりの時間をかけて登っていたようです。
そうであるならば、選んだ理由が少しは分かるような気がします。