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山の花  至仏山に咲く夏の花   アップ:2020.5.17

尾瀬の至仏山 (2228m。日本百名山) は、高山植物の宝庫で知られています。亜高山帯~高山帯の花が見られます。
数多くの花が見られる時期は、6月下旬から7月下旬で、梅雨時。8月のお盆が過ぎると、花も少なくなります。
 
△ 鳩待峠から笠ヶ岳分岐まで登ると、小至仏山が眼前に。至仏山頂は隠れています。
  右は、ウラジロヨウラク (裏白瓔珞)、ツツジ科。別名がツリガネツツジ。
 
△ チングルマ (稚児車、バラ科) の花と、花の後にできる羽毛のある集合果。いわゆる稚児車。これが転訛してチングルマになったとの説。

△ ゴゼンタチバナ (御前橘)、ミズキ科。加賀白山の頂上の御前山で発見されたことと、果実がミカン科のタチバナに似ているのでその名が付いたとか・・。
  右は、ハクサンコザクラ (白山小桜)。サクラソウ科。飯豊山地から白山までの日本海側の亜高山帯~高山帯に咲く花で、なかなか出会えない花。

△ コバイケイソウ(小梅蕙草)、ユリ科。これは数年に1回、花の当たり年があり、撮影した年は少なかったです。
  右は、ハクサンシャクナゲ (白山石楠花)、ツツジ科。高山植物では、大型の花を咲かせます。

△ コオニユリ (小鬼百合)、ユリ科。花はクルマユリに似るが、クルマユリは茎の中程に葉を6~15枚輪生します。
  右は、クモマニガナ(雲間苦菜)、キク科。白い花のシロバナクモマニガナもあります。

△ モミジカラマツ (紅葉唐松)、キンポウゲ科。葉がモミジに、花がカラマツの葉に似ることから命名。
  右は、シナノキンバイ(信濃金梅)、キンポウゲ科。鮮やかな黄色で、目立ちます。

△ タカネナデシコ (高嶺撫子)、ナデシコ科。小学館刊の『色の手帖』には350色の紹介と説明があるが、この色と同じ色がない。似ているのが「牡丹色」。
  右は、タカネシオガマ(高嶺塩竃)、ゴマノハグサ科。花が蜜につくので目立ちます。

△ タカネバラ (高嶺薔薇)、バラ科目。別名がタカネイバラ、ミヤマハマナス。ほんとにハマナスの花に似ています。
  右は、ウサギギク (兎菊)、キク科。別名がキングルマ。

△ イワイチョウ (岩銀杏)、ミツガシワ科。別名がミズイチョウ。湿地帯で群生して咲く花。
  右は、ハクサンイチゲ (白山一花)、キンポウゲ科。高山の湿り気のある草原で生える多年草。

△ オオバギボウシ (大葉擬宝珠)、ユリ科の多年草。別名が多く、トウギボウシ、ウノハナギボウシ、ウツリギボウシほか。蕾と開花が同時に撮れて、ラッキー。
  右は、サンカヨウ (山荷葉) の果実。メギ科。実は白粉をかぶり、食べられるそうだが、その自信がない・・。